こんにちは。シナジーマーケティングの馬場です。
CTOになって書き始めたこの振り返りシリーズも、気づけば6年目。「え、もう6年?」と自分でも驚いています。そりゃー中学生だった子も大学生になって家をでていくわ。 2025年も残りわずか。今年はプロダクトと組織の両面で質を問い直し、多くの種をまいた1年でした。その歩みを振り返ります。
2025年の挑戦:プロダクトと組織の進化
プロダクトの進化
主力である『Synergy!』『Synergy! LEAD』は、メールマーケティングに寄与する機能を重点強化しました。単なる機能追加ではなく、マーケターが実行できるコンテキストを増やすことに注力した一年でした。
また、新たな動きとして『Synergy! tools』の提供を開始しました。マーケターが日々感じるミクロな痛みを解決するポータルとして、日々のマーケターに伴走する存在を目指しています。
そして『FAVTOWN』。地元と自分をつなぐメディアとして成長させるべく、地元ニュース配信やFAVTOWN キャリアのリリース、全国への展開など、多角的に仕掛けました。
組織とコミュニティ
組織のテーマは外との交流とAI実装です。
- シナマケミートアップ: 社外のエンジニアやデザイナーと交流したい!という想いから始動。
- コミュニティイベントの会場提供: DevLove関西やTinyGo Keebなどの技術コミュニティに会場を提供し、熱量を肌で感じる機会を大阪にもたらしました。
- AI活用の加速: GitHub Copilotを全エンジニアへ導入。デザイナーやPMも含め職能を超えAIコーディングを普及させました。また、全社員のAI活用を爆上げするプロジェクト、「AI Hub」も推進しました。
特に印象深いのが、毎週のプロダクトMTGです。多様な得意を持つメンバーが、自身の取り組みや悩みを共有する場。ほぼ全員が登壇し、互いのプロダクトや技術、仕事を知ることで組織の血流を良くする、本当にいい会です。
正すことの難しさ:Writing Assistantの撤退
順風満帆なことばかりではありません。
4月にリリースした『Writing Assistant』は、半年で単独アプリとしての提供停止を決めました。理由はシンプル。私たちが目指すシームレスで迷いのないマーケティングには届かないと判断したからです。
リリースしたことも、止めたことも、判断自体は適切でした。ただ、つくる → 試す → 正すのテンポが遅かった。チームは最前を尽くしましたが、判断と意思決定のプロセスに課題がありました。思い出すと今でも頭を抱えたくなりますが、小さく作って素早く判断する難しさとコツを痛感しました。ただ、メンバーが積み上げた知見は無駄にはなっていません。現在進行中のプロジェクトでは、この痛みを糧に、とても良いものができあがりつつあります。ご期待ください。
20年目のジレンマと、その先へ
今年、Synergy!は20周年を迎えました。
20年前、初期開発に携わっていた私は「SaaSなんて作ったら、SIの仕事がなくなるじゃないか!」「これはめちゃくちゃ面白い!」と本気で思っていました。当時のコードは残っていなくとも、「すごいものを作ろうとしている」という熱気だけは覚えています。
あれから20年。現在では保守・運用を徹底的に意識した設計思想が根付き、プロダクトを安心して使い続けていただくための揺るぎない力となりました。しかし、その安定は変化への恐れにも繋がります。既存オペレーションへの影響や、運用負荷への懸念から、変化に対して過剰に慎重になってしまう。
動き出そうとすると、背負っているものの大きさが見えてきて足がすくむ。そんなジレンマがありました。
関係性の質が、結果を変える
なぜ怖さや慎重さが生まれるのか。それは関わる人のスタンスが多様化し、それぞれ違うものを背負うようになったこと、背負っているものを理解できる目をもつ私たちは、その総量の大きさを認識できるようになったから、だと感じます。そこで私たちが意識したのが、ダニエル・キム氏の組織の成功循環モデルです。

関係の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質 → 関係の質...
これまでのやり方が悪いわけではありません。ただ、変化を起こすには、これまでと違う思考や行動が必要です。そのために、リーダーたちはまず関係の質に働きかけ、関わる人たちと泥臭く対話を重ねてきました。
その甲斐あって、社内の関係性には確かな変化が生まれています。関係が変われば思考が変わり、思考が変われば行動が変わる。
その波及効果は、もう社内のみんなも感じているはずです。ここまで来れば、来期は必然的に結果の質が変わるしかありません。
来年に向けて
かつて私が「自分の仕事がなくなる!」とときめいたような、「え、こんなやり方が?」と驚かれるようなプロダクトを、再び作ろうとしています。
今がその最大のチャンスです。
私自身の力量の限界を感じる場面は多々ありましたが、私さえボトルネックにならなければ、プロダクト部のメンバーはのびのびと思考と行動を積み重ね、最高の結果を出してくれるでしょう。
来年も、期待しかありません。今年一年、本当にお疲れ様でした!
シナジーマーケティング株式会社 取締役兼CTO。
好きなものはたびとかに。きらいなものはチーズと申請。