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シナマケミートアップ #13 レポート – インフラの『ムリ・ムダ・ムラ』をなくしたい! 最適化・効率化LT会

5月29日、東京・WeWork麹町にて「シナマケミートアップ #13」を開催しました。 今回のテーマは「インフラの『ムリ・ムダ・ムラ』をなくしたい!」です。 Terraformの運用改善、Cloudflareによるコスト最適化、AWSストレージの効率的な活用、サーバーレス移行など、日々の運用や開発で直面する課題に対する取り組みが共有されました。 どの発表も実際の現場で得られた知見が中心で、「明日から試してみたい」と思える内容ばかりでした。 本記事では、当日のLTの内容を紹介します。

シナマケミートアップとは

シナマケミートアップは、シナジーマーケティング株式会社が運営するコミュニティイベントです。 エンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーなど、ものづくりに関わる方々が集まり、日々の学びや取り組みを共有しています。

LT1:よりきれいなTerraformコードをチームで書き続ける取り組み

最初の登壇は、シナジーマーケティングの木山さんです。 テーマは「よりきれいなTerraformコードをチームで書き続ける取り組み」でした。

暗黙知に頼らない開発を目指して

Terraformは自由度が高い一方で、書き方が人によってばらつきやすいという課題があります。 木山さんは、実務の中で「なぜこの書き方なのか分からないまま実装している場面がある」と感じていたそうです。 そこでHashiCorpの公式スタイルガイドをチームで読み合わせし、ルールを整理する取り組みを行いました。

チームに合わせたルールづくり

発表では、

  • モジュール管理をモノレポで運用する判断
  • provider定義を versions.tf に分離
  • variable と locals の使い分けの整理

など、公式とは違うが意図的にそうしている残すべきルールについて紹介されました。

AI活用にもつながる副次的な効果

整理したルールは、Claude.md や .cursorrules にも活用されているとのことでした。 人だけでなくAIにも共通ルールを伝えられるようになったことで、コード品質の向上にもつながっているそうです。

LT2:Cloudflare導入によるコスト削減事例

続いて登壇した中根さんからは、Cloudflare導入によるコスト最適化について紹介がありました。

CloudFrontからCloudflareへ

アクセス量の増加に伴いCDNコストが課題となる中、Cloudflareを導入した経緯が共有されました。 導入後は、 * 年間コスト約93%削減 * トラフィック量約98%削減 という大きな効果が得られたそうです。

実運用で得られた知見

導入時には一部サーバー証明書関連の問題が発生したものの、証明書の移行対応によって解決できたとのことでした。 また、Cloudflare障害の影響をSNSから素早く把握できるなど、運用面での気付きも共有されました。

LT3:AWSストレージ運用で気を付けたいポイント

3人目はestieのsugitakさんです。 AWSのコスト最適化機能を活用する際の注意点についてお話しいただきました。

S3 Intelligent-Tieringの注意点

自動でストレージクラスを最適化できる便利な機能ですが、定期的にアクセスされるファイルでは期待した効果が得られないケースがあります。 また、小さいオブジェクトでは適用対象外となる場合もあり、利用前に特性を理解する重要性が紹介されました。

CloudWatch Logs IAの活用方法

CloudWatch LogsのInfrequent Accessクラスについても紹介がありました。 ログ保存コストは削減できる一方で、

  • Live Tail
  • アノマリ検出
  • サブスクリプションフィルター

などの機能が利用できなくなります。 そのため、頻繁に分析しないログの保管用途に向いているという説明がありました。

LT4:Lambda Web Adapterを活用したサーバーレス移行

最後は株式会社アンチパターンの穴田さんによる発表です。 テーマは「Lambda Web Adapterを利用したサーバーレス移行」でした。

コンテナアプリケーションをLambdaで動かす

Lambda Web Adapterを利用することで、既存のWebアプリケーションを大きく変更せずにLambda上で動作させることができます。 Dockerfileへの追加だけで利用できる手軽さもあり、既存システムの移行先として注目されている技術です。

Lambdalithという選択肢

LaravelなどのフレームワークをそのままLambdaへデプロイする「Lambdalith」構成についても紹介されました。 セッション管理やファイル保存先など考慮すべき点はありますが、サーバーレスのメリットを享受できる手法として興味深い内容でした。 また、EFSとSQLiteを組み合わせた構成例など、実験的な取り組みも共有されました。

まとめ

今回のミートアップでは、コスト削減や運用効率化といったテーマを中心に、さまざまな知見が共有されました。 どの発表にも共通していたのは、「ただ新しい技術を使う」のではなく、それぞれの技術の特徴やトレードオフを理解した上で活用することの大切さです。 ご登壇いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。 今後もシナマケミートアップでは、現場で得られた知見を気軽に共有できる場を作っていきたいと思います。

次回のシナマケミートアップも、どうぞお楽しみに!

 岸本 大河のプロフィール画像
岸本 大河

シナジーマーケティング株式会社のエンジニア。Synergy!とDAYS GRAPHYの開発と技術広報をしています

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撮影場所:WeWork 麹町 共用エリア