
「シナマケミートアップ」は、IT やクリエイティブ分野に関心を持つ人が集まり、知識と経験を共有する交流イベントです。2025年10月23日、東京・麹町で シナマケミートアップ@東京 #8 が開催されました。 通常は大阪で行っていますが、今回が初めての東京開催です。 本イベントは統一された全体テーマを設けず、各 LT のタイトルに沿って内容が展開されました。若手エンジニアの熱い想いや、日々の業務で欠かせないターミナル環境へのこだわり、書籍執筆についてのノウハウなどが次々と語られ、刺激的な時間となりました。
イベント概要

- 開催日時: 2025年10月23日(木) 18:15〜20:00
- 会場: WeWork 麹町 5F
- 主催・運営: シナジーマーケティング株式会社
司会は、主にバックエンドエンジニアとして活躍する 岸本 大河(きしもと・たいが) さんです。 大河さんからは LT を楽しむためのアドバイスとして「内容を覚えておくこと」「頷いたり笑ったりしながら楽しむこと」「質問タイムを活用すること」といった心構えが共有されました。 会場は和やかな雰囲気でスタートしました。
イベントのハッシュタグは「#シナマケ」で、多くの皆様にリアルタイムで盛り上げていただき、ありがとうございました!
LT 1:沖縄出身の新卒が振り返るシナマケでの社会人生活

トップバッターは、シナジーマーケティング株式会社 プロダクト開発部プラットフォームG所属のインフラエンジニア、木山 瑞基(きやま・みずき) さん。24卒の若手エンジニアとして、学生時代から現在までの成長を「技術スキル」と「人とのつながり」の2軸で振り返りました。
沖縄時代から東京へ
木山さんは沖縄県出身。大学時代は、大学内のシステム管理(物理サーバーからアプリケーションまで)を行うサークルに所属し、アルバイトではCloudFormationを用いたAWSインフラ基盤の構築を経験していました。VPC、EC2、IAMなど主要なサービスに触れ、特にセキュリティ(IAM)に注意を払いながら構築していたとのこと。交流は大学内やアルバイト先に限定されており、10〜20人程度の小さなコミュニティでした。
社会人になって得た成長
東京・シナマケでの社会人生活を通じて、木山さんは大きく成長しました。
技術スキル面では
- 配属からすぐにIaC(Infrastructure as Code) に触れる機会を得た
- 組織内にナレッジが蓄積されていたため、スムーズにキャッチアップできた
- 平日に本番環境でヒヤリハットとなる失敗も経験したが、そこから多くを学べた
- AWS資格の受験料が高額だが、会社からの支援があった
- 社内勉強会(連携会)で発表し、社外でキャッチアップした技術を社内に還元できた
人とのつながり面では
- 24卒エンジニア中心の社外コミュニティに所属
- JAWS-UG(AWSユーザーグループ)の勉強会に参加。「歓迎ムードで心地よかった」
- CTO協会研修に参加し、新たなコミュニティを構築
- 東京は沖縄に比べて、勉強会やコミュニティの数が圧倒的に多いと実感
- AWS Summitで「AWSの中の人」と繋がり、サービスについて直接質問できた
- 24卒コミュニティでの繋がりから声がかかり、25卒との共同発表を実施
今後の目標
木山さんは、これまでの学びを自己満足で終わらせず、組織に持ち帰り還元していきたいと語りました。また、コミュニティで得たモチベーションを、今度は自分が還元する側になりたいとし、具体的には登壇やカンファレンスの開催を目標としています。
質疑応答では、コミュニティの見つけ方について質問があり、「意図的に探したわけではなく、24卒エンジニアのコミュニティに参加する中で、主催者とのつながりを通じて自然とコミュニティができた」と回答。JAWS-UGについては、「AWSの勉強会に参加したいと思って探したら、歓迎ムードで心地よく色々な人と繋がれた」とのことでした。
登壇資料
LT 2:わたしのコンソール生活、デフォルト派?カスタマイズ派?

続いては、プロダクト開発部プラットフォームG所属のインフラエンジニア、中根 秋(なかね・あき) さん。2022年新卒入社で、運用業務やデータベースに触れる日々を送っています。趣味はゲームと「お酒を飲んで酔うこと」という中根さんが語ったのは、ターミナル環境のカスタマイズについてでした。
カスタマイズの哲学
デフォルト派とカスタマイズ派の分かれ目は、他の人がスムーズに触れる環境かどうか。コマンドを上書きしたり、既存のキーバインドに上書きしたりすることは、後々使いにくくなるため避けているとのことです。
昔のカスタマイズ – 過剰な改造の結果
過去には、キーバインドの上書き、プラグインの大量導入、さらにはVimをVS Code風にしてくれるプラグインの導入など、様々なカスタマイズを行っていました。しかし、結果としてカスタマイズしすぎて設定内容を忘れ、自分の環境が分からなくなってしまったそうです。
今のカスタマイズ – シンプルかつ実用的に
その経験から、現在は以下の方針でカスタマイズを行っています。
- デフォルトのキーバインドを覚えることを重視。難しい場合は覚えやすいように微調整
- bash-itを導入するが、デフォルト設定のまま使う
- カスタマイズは 関数やエイリアス をなるべく使用(ただし、やりすぎると混乱する)
- キー変更は、よく使うツールと同じにする(Vimのキーバインドを活用など)
- 自分の環境の設定を外部に置くようにする(設定内容を忘れても確認できる)
- 機能追加は補助的に追加する(それがないと困る機能は入れない)
- 目安: 記憶喪失になっても快適に使えるくらいの環境を作ること
質疑応答では、「これだけ入れておいたらいいカスタマイズは?」という質問に対し、エイリアス(特に Git などのエイリアス)が便利だと回答。また、Vim を VS Code 風にするプラグインがマニアックなカスタマイズだったと振り返り、プラグインの開発もやりたいと語りました。Emacs については使わないとのことです。
登壇資料
LT 3:技書博に参加したら執筆できた

トリを飾ったのは、バックエンドエンジニアのうーたんさん。技術に関する同人誌の即売会「技術書博覧会」(通称:技書博(ぎしょはく))のコアスタッフとしての関わりと、技術雑誌『月刊 I/O』への寄稿経験を通じて、コミュニティ活動の意義について語りました。
技書博との関わり
うーたんさんは学生時代に同人誌を書き、「技書博」で頒布した経験がありましたが、社会人になって書く機会がなくなっていました。そんな中、イベントに関わりたいという想いから、技書博のコアスタッフとして参加することに。
月刊I/Oへの寄稿体験
月刊I/Oは 1975 年創刊の歴史ある技術雑誌です。うーたんさんは技書博の会場で出版社ブースに掲示されていた「著者募集中」の QR コードを見つけ、メールで連絡したことがきっかけで寄稿が決まりました。
執筆を迷っていた際、飲み会で商業出版経験者のスタッフに相談し、「まず数冊読んで雰囲気をつかみ、とにかく書き始めるべき」と背中を押されたとのことです。さらに編集担当者からも「気軽に取り組んでよい」と心理的ハードルを下げてもらい、採用されなければ同人誌にすればよいと割り切って年始に集中執筆しました。想定目安が 3 ページだったところ、結果的に 9 ページ を書き上げました。
掲載時には構成、文体(敬体への統一)、画像配置(参照関係の明確化)など、読者目線での編集が多数入り、「編集による伴走」の価値を実感したそうです。振り返りとして、最初にアウトラインを提示しフィードバックを受けてから本文を書く進め方であれば、さらに効率的だったのではと語りました。
質疑応答では、技術書典は知っているのですが、技書博は行ったことがなくて、違いを教えてほしいと言う質問が。技書博は、技術書典とは異なり、セッションやコーヒーブース、参加者同士の交流に重きを置いた雰囲気があります。イベントの最後には懇親会も用意され、より深い交流が期待できるイベントです。次回は 2025 年 10 月 26 日(日)に 大宮 で開催予定とのこと(※このイベントは終了しました)。
コミュニティ活動の意義
うーたんさんは、コミュニティに参加することが自身の活動の原動力になる可能性があると強調。原稿を書くのは楽しかったとし、今後の目標として「今はまだ自分一人で書いた技術同人誌が2冊ないので、一人で60ページの技術同人誌を書いてみたい」と語りました。
また、「エンジニアがアニメから得たもの」というイベントや、個人の趣味で運営している「techGyoza」というイベントの宣伝もあり、会場は笑いに包まれました。
懇親会とクロージング

LT 終了後、登壇者 3 名に大きな拍手が送られました。懇親会に移る前には、会場の隅で集合写真を撮影。懇親会は 20 時頃まで続き、参加者同士の交流が深まりました。

今回のシナマケミートアップ@東京 #8も、若手エンジニアの成長、ターミナル環境へのこだわり、そしてコミュニティ活動の意義まで、多岐にわたる「学び」と「気づき」が満載でした。登壇者の皆様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
次回のシナマケミートアップは11月19日(水)、場所はシナジーマーケティングの大阪本社で予定しています。 タイトルは「生成AIが変える"つくる"のかたち AI勉強会【シナマケミートアップ #9】」です。 詳細はconnpassでご確認いただけます。 皆さまのご参加お待ちしております!
暇があったらクライミングしているフロントエンドエンジニアです。
シナジーマーケティング株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
撮影場所:WeWork 麹町 共用エリア