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第 7 回シナマケ ミートアップ LT 会 レポート – Tailwind CSS v4 の紹介から、TinyGo で組み込みソフトウェア入門まで!

「シナマケミートアップ LT 会」は、IT やクリエイティブが好きな人たちが集まり、知識や経験を気軽にシェアしながら交流を深められる場です。
シナジーマーケティング株式会社の大阪本社オフィスにて開催しており、当社が運営しています。

2025年9月24日、第 7 回シナマケミートアップ LT 会が開催されました!
今回も熱気あふれるセッションの数々で、参加者一同、多くの学びと刺激を得ることができました。

イベントのハッシュタグは「#シナマケ」で、多くの皆様にリアルタイムで盛り上げていただき、ありがとうございました!

参加者全員による自己紹介タイム!!

登壇予定者が参加できなくなったため、代わりに参加者全員による自己紹介タイムを行うことになりました。こうした柔らかくゆるーい雰囲気も、シナマケミートアップ LT 会ならではの魅力です。
思わぬ展開に会場はドキドキしつつも笑顔にあふれ、和やかなムードの中で自己紹介が始まりました。

普段なかなか聞けない参加者一人ひとりの経験や取り組み、趣味などにも触れることができ、想定外の展開ながら非常に有意義な時間となりました。

顔は知っていても、どんなことをしているのか分からなかった方々について知ることができました。

エンジニアやプロダクトマネージャー、さらには大学の先生とその教え子の学生といったつながりで参加してくださる方々もいて、多様な立場や職種の方々が集まっていることを改めて実感できたのは、とても嬉しい瞬間でした。

1. Tailwind CSS v4 におけるチーム運用への適応性

LTトップバッターを務めてくれたのは、フロントエンドエンジニアの村上さん。普段はNext.js、TypeScriptを用いた開発を担当されています。

今回の発表テーマは「Tailwind CSS v4 におけるチーム運用への適応性」。最新バージョンのTailwind CSS がチーム開発にどのような影響を与えるのか、実践的な視点から語ってくれました。

特に印象的だったのは、v4 では多くのケースで設定ファイルが不要になり、CSS ファースト構成アプローチに移行したという点!パフォーマンスも大幅に向上し、新しいユーティリティクラスも追加されたそうです。「チーム開発では、統一されたスタイルガイドラインの設定や、プロジェクト固有のデザイントークンの管理が重要になりますが、v4 ではこれらがより直感的に扱えるようになりました」と、実際の運用面での改善点についても詳しく語ってくださいました。

会場からは「今後、Tailwind CSS をメインで使っていく予定ですか?」という質問が。村上さんは笑顔で「個人プロジェクトでは既に活用していますよ!実案件への導入はまだですが、v4 の安定性を見極めながら検討しています」と答えてくれました。

Linter やコードフォーマッターの v4 対応状況など、チーム開発で気になるポイントも網羅された発表でした。

登壇資料もよく作り込まれており、発表テーマである Tailwind CSS v4 を用いて仕上げられた力作です。ぜひご覧ください。

→ スライドはこちら

※ スライドはキーボードの上下キーで動作します

2. TinyGo で組み込みソフトウェアに入門しよう

続いて登壇したのは sago35 さん。実は以前にも「TinyGo Keeb Tour」というイベントを当社オフィスで開催してくださり、当社社員も自作キーボードに挑戦したことがあります。
今回も TinyGo の楽しさを存分に紹介してくださいました。

まずはベースとなる Go 言語の解説から。
Go は 2009 年に Google が公開したプログラミング言語で、シンプルな文法、静的型付け、並行処理(Concurrency)を備え、高いパフォーマンスを発揮します。クロスプラットフォームに対応し、豊富な標準ライブラリやツールチェーンを備えているのも魅力。シングルバイナリで動作するため配布も容易です。

また、Go には gofmt / goimports といった標準のフォーマッタが用意されており、プロジェクトごとの設定に悩まずコードを自動整形できる点も特徴。さらに go キーワードを付けるだけで非同期処理が実行でき、Windows でもしっかりと動くことをデモで示してくれました。
中でも印象的だったのは「スリープソート」の実演。シンプルながらも Go の並行処理の強力さを体感できる場面でした。

続いて話題は TinyGo へ。
TinyGo は Go のコンパイラで、組み込み開発やマイクロコントローラー、さらには Wasm でも利用できます。組み込み開発の世界では、Hello World! に相当する「L チカ」(LED 点滅)が定番。
sago35 さんは「マイコンやボードが変わっても、LED を搭載していれば同じコードで動作させることができる」と自作のコードを紹介し、「L チカを SNS に投稿すると『いいね』がもらえるけど、通常の Hello World! ではそうはいかない。ここが組み込みの面白いところ」と会場を和ませていました。

さらに、通常の Go で生成するバイナリはサイズが大きくなりがちですが、TinyGo で作成したバイナリは非常にコンパクト。ROM/RAM が限られたマイコンでも動作可能です。加えて TinyGo はビルドも高速で、開発体験が軽快なのも魅力とのこと。

デモでは、TinyGo で作った ハンドルコントローラーや自作キーボード、さらにはゲーム制作まで幅広く紹介。まさに「組み込みソフト楽しいよ、TinyGo 楽しいよ!」という熱意が伝わる内容でした。

最後の Q&A では「今までsago35さんが見た TinyGo での変態的な使い方は?」という質問が飛び出し、sago35 さんは「頭にセットできる HUD をつくる」「AirTag を自作する」といったユニークなアイデアを見たことを披露。会場は笑いと驚きに包まれました。

sago35さんへの感謝を込めて

素晴らしいLTをしてくださったsago35さんにはシナジーマーケティング25周年記念ロゴ入りお好み焼きヘラを贈呈。
(創業の地)大阪から愛を込めて」「感謝を"返して"未来を"切り拓く"」というメッセージを込めた、特別な記念品です。

懇親会

イベント後の懇親会では、参加者同士の活発な交流が行われました。
村上さんもキーボード愛好家で、sago35さんとのキーボード談義に花が咲きました。

sago35さんが持参した TinyGo で作成した自作キーボードには、なんとゲーム機能まで搭載されており、参加者みんなで実際に遊んでみることに。
キーボードの筐体は3Dプリンターで製作されたとのことで、LTでは聞けなかった制作秘話なども披露され、参加者たちは驚きながらも興味深そうに質問を重ねていました。

最後は参加者全員で、恒例のシナジーポーズで締めくくり。

まとめ

今回のシナマケミートアップ LT 会も、フロントエンド技術から組み込み開発まで、多岐にわたる分野での「学び」と「気づき」が満載でした。登壇者の皆様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

次回のシナマケミートアップ LT 会は、場所を変えて東京で開催予定です!
近日中にconnpassに掲載予定です。どうぞお楽しみに!

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hiraoku

暇があったらクライミングしているフロントエンドエンジニアです。

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