TECHSCORE BLOG

クラウドCRMを提供するシナジーマーケティングのエンジニアブログです。

プロダクトチームでオフサイトワーキングを取り入れてみた話

はじめに

前回の記事【アンケート活用によるプロダクトフィードバック収集】から約1年が経過しました。
当時、取り組んでいたプロジェクトは一旦終了し、今年からは機能強化を中心とした開発を進めています。
実は当社には「オフサイトワーキング」という制度があるのですが、これをチーム運営に取り入れてみたお話となります。

当社のオフサイトワーキング制度内容

日常業務から離れ集中的な議論や課題の解決、チーム力の向上を目的とした制度。
会議/勉強会/研修会など、業務上必要なものに社外(オフサイト)のワーキングスペースを利用することができ、その利用料を会社がサポートする制度。

きっかけ

基本的にリモートワークが中心となっているため、チームメンバー全員が顔を合わせて集まることはほとんどありませんが、それによるチーム運営への影響も特にありませんでした。
そんなある日、メンバーから「オフサイトワーキングを実施してはどうか」と提案がありました。

元々コロナ禍に発足したチームであることもあり、リアルで会ったことのない人が居たことや、
「Synergy!のモダナイズプロジェクト」が終わった後の打ち上げも実施していなかったので、良い機会だと思い実施することにしました。(2023年6月頃のお話)

どのような形で進めたか

オフサイトワーキングを実施するのは初めてなので、ぶっつけ本番にならないよう、過去に実施した有識者のアドバイスも取り入れて以下のような段取りで実施を行いました。

1.オフサイトワーキング実施前に発散の機会を設ける(オンライン)

  • 今のチームの課題や問題点、不満、改善したいことなど、なんでも良いので、もやもやを全て吐き出し発散を行う

  • 各々の内容について共有し、課題性のあるのものは改善案を検討する   例えば実際に出てきたものとして以下のようなものがありました。

1-1・全体スケジュールをQ単位で見直してはいるが、もう少し頻繁に見直す機会が欲しい
 → 改善案:毎月のリリース後に、全体スケジュールを確認・調整するプロセスを追加

1-2・ユーザーFBや要望をもっと対応していきたい
 → 改善案:今までは、毎月のリリースの中に対応を入れ込んでいたが、今後の開発計画 では、FB/要望対応のみを実施する月を設け、集中的に対応できるリソースを確保する

こういった改善案を踏まえた上で、本番に望むことにしました。
事前にこの会を設けたことにより、当日は前向きな話に集中することができたのではないかと思っています。

2.オフサイトワーキング当日のアジェンダを作成

  • 将来のデータベース機能の理想像、あると喜ばれる機能、既知課題の解決案などのアイデア出しを行い、各々の対応優先度や対応方針などについてブレスト/発散を行う

  • それを踏まえた上で、2023年度下期の開発計画案の作成

3.オフサイトワーキング当日

■将来のデータベース機能の理想像、あると喜ばれる機能、既知課題などのアイデア出しを行い、各々の対応優先度や対応方針などについてブレスト/発散を行う

  • 各々が持ち寄ったアイデアを付箋に記載し、ホワイトボードに貼っていく
  • 各アイデアの説明
  • 機能グルーピング

各々が説明する中で、「実装はこんな感じが良いのでは?」とか「確かにそれがあるとユーザーに喜ばれるかも!」とか「これはやりたいけど工数が・・・既存仕様に影響が・・・」などの会話を繰り広げながら、機能別にグルーピングを行っていくような形で進めました。
※こんなイメージ

■それを踏まえた上で、2023年度下期の開発計画案の作成
これをまとめていく上で、各々を以下のような形で振り分けを行いました。

  • やるもの
    • 下期の開発計画に入れる
  • やらないもの
    • アイデアとしてストックしておく
  • やりたいけど仕様検討から必要なもの
    • 下期に検討を進めてリリースできる目途が立てば、そのタイミングで開発計画に入れる

チーム全体で開発計画案を考えるため、開発効率や規模、デザインスケジュール、要望の状況など、各メンバーが持っている視点を反映しながら、チームで納得した計画案を作ることができたのではと思います。

4.オフサイトワーキング後のお疲れ様会
ワーク終了後、近くのお店でみんなで楽しく飲むことが出来ました🍺

最後に

オフサイトワーキング制度の目的は
日常業務から離れ集中的な議論や課題の解決、チーム力の向上を目的とする
というものでした。

今回、こういった形でリアルのコミュニケーションを行ったことで、(目に見えないものではありますが)一定の「チーム力」の向上が出来たのではないかと思っています。
実際にやって良かったという声もちらほらあり、実は2回目の実施も先日行ったところです。

成果物としてはオンラインでもできるものではありますが、「発散」を主軸とした柔軟なミーティングの場としてはこういったリアルの形がやりやすいと思いますので、今後も継続していくつもりです。

宮垣 祐介(ミヤガキ ユウスケ)
気づけばシナマケ歴が15年になりました。
ずっとSynergy!に関わるお仕事をしていますので、そこに関して多少はお力になれると思います。


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