2021年1月にAWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイトを取得しました。 昨年AWS のトレーニングを受講し、その他の教材も利用しながら知識を習得してきました。この記事ではその学習過程や内容について紹介します。
辛いものが好きで、チャレンジと後悔を繰り返してます。趣味と呼べるほどではないですが、ランニングをコツコツやってます。
学習のきっかけ
私は普段プラットフォームエンジニアとして働いており、{物理,仮想}サーバの{構築,運用}の経験があります。AWS に関しても業務で取り扱った経験があり、
- EC2を使ったサーバ構築
- S3とCloudFrontを組み合わせた静的なwebページの公開
- Route 53を使ったDNSの管理
など、従来インフラと呼ばれていたようなところの利用経験があります。しかし、
- RDSやDynamoDBといった完全マネージドなサービス
- Lambdaのようなサーバーレスコンピューティング
については利用経験がありません。
昨年後半、会社でArchitecting on AWSの受講者を募っており、今後のプロジェクトで必要になる知識を身に着け、知見を広めることができると思い手を上げました。(自己負担0円で3日間のトレーニングを受けれてHappyです。)
ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)とは
「AWS ソリューションアーキテクト – アソシエイト」とは AWS が提供しているクラウドの専門知識認定の一つです。 AWS 認定は分野とレベルによっていくつかに分かれていますが、上述したような自分の経験、知識、また将来目指したい方向性を鑑み、アーキテクト分野、アソシエイトレベルの認定に挑戦することにしました。 SAAは実務経験と幅広い知識が求められる、AWSを利用する技術者として自身のスキルを把握するには格好の試験だと思います。
トレーニングの受講
Architecting on AWS は座学とハンズオンの両方からなるトレーニングとなっています。S3を使った静的ウェブサイト構成から始まり、EC2、EFS、RDS、Route 53、VPC、ELB、AZ、サブネット、Auto Scaling、Memcached などのサービスを活用してシステムを構成する学習を行いました。 システム構築を進めていく中で
- 管理に用いるサービス(IAM、CloudWatch、Cost Explorer、CloudTrail、VPC フローログ、Systems Managerなど)
- 構築のためのサービス(CloudFormation、AWS クイックスタートなど)
- 疎結合アーキテクチャに用いるサービス(SQS、SNSなど)
と、多くのサービスについても学習することができました。 今まで使ったことがあるもの、名前は聞いたことがあるけど使ったことがないもの、どちらも使う機会がありました。 (幸いにも全く聞いたことのないサービスは出てこなかったので、躓くことは少なかったです。) 実際に手を動かして、システム構築に対しての知見・スキルが向上した手応えを感じました。
受験することになった
3日間のトレーニングを受けたのだから、ソリューションアーキテクト – アソシエイトを受験、取得してみようという流れで受験することになりました。 トレーニングを受けて手応えを感じていましたし、試験問題サンプルの内容も理解し正解することができていたので「このまま行けるんじゃないか」なんて思ったりしていました。
模擬試験受けてみました
とはいえ、本試験は15,000 円(税別)もするので、模擬試験 2,000円(税別)でまずは様子見してみました。 結果から言って、模擬試験は受けてよかったです。 試験の内容はNDAがあるので触れることはできないのですが、パソコンを使った試験で、紙の問題用紙を読む試験とは感覚が全く違いました。 サイトに公開されている試験問題サンプルは甘いです。模擬試験の問題は、サンプル問題と違って文章がもっと長く、内容も少し難易度が高いように感じました。
結果は、、、はい。模擬試験で合格ラインを下回っておりました。 どこがダメだったのかというと、トレーニングでは、どういう用途のときにそのサービスを使うのかといった学習はするのですが、そのサービスについて深堀りして学ぶということができていませんでした。(3日ですごい数のセクションなので仕方ないです。)
試験勉強始めました
模擬試験でどこが足りないかを掴むことができたので、試験に向けての学習をはじめました。 私の場合、以下のようなコンテンツを利用して学習に取り組みました。 AWSの用意するトレーニングライブラリや、書籍:AWS認定アソシエイト3資格対策で知識をさらに深め、チュートリアルを利用して実際に手を動かしてみました。 トレーニングのときにも思ったのですが、実際に自分で手を動かしてみると理解が深まると感じました。
AWSのアカウントを作成すると無料利用枠が付与されるので、無料で色々と手を動かしてみることができますし、AWSの用意するトレーニングライブラリも無料で利用できるコンテンツが豊富に用意されていました。
無料で使えるものを使って、効率的に学習することができたと思います。
本試験受けてきました
模擬試験同様、本試験もNDAがあるので内容には触れられませんが、注意点を共有できればと思います。
- 本人確認書類は2点必要!
ピアソン - 本人確認書類について に書かれていた(全然読んでなかった)のですが、運転免許だけではダメでした。 たまたまクレジットカード持っていたので事なきを得ましたが、2点必要なので気をつけてください。 - 会場についたらおさらいする時間はない
時間に余裕を持って会場入りしたのですが、到着すると受付に案内され、あっという間に手続きが完了します。
手続きが完了すると、予約していた開始時刻にならずとも試験端末に案内されたので、最後のおさらい(詰め込み)は会場到着までに済ませておくと良いと思います。 - 成績はその場ではわからない
最後に受付で紙を受け取りました。そこに成績が印刷されているのかと思っていたのですが、「結果が出たらメールでお知らせします」といった内容の紙でした。
コンピュータ試験はその場で結果発表だと思っていたので、結果が確認できるまではドキドキしていました。(渡された紙には結果が出るまで最長5営業日とありましたが、翌朝には確認できました。)
さいごに
ソリューションアーキテクト – アソシエイトの試験学習を通して、今まで使ってきたEC2、S3といったサービスについてより知識を得ることができました。また、複数のVPCやAZを使った冗長化、Systems Managerを使ったシステム管理など、基盤を構築し運用する上で必要なことを多く学ぶことができました。 今後のプロジェクトでは、今回の学習した知識を基に、安心・安全でかつコスト効率に優れた、良い基盤の構築・運用に貢献できればと思います。 AWSに限らずですが、技術は日々進歩しているので今後も学習を怠らず技術力を高めていきます!