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福岡に移住して3ヶ月が過ぎました

2022年6月、10年ほど住んでいた大阪府を離れて福岡市に移住しました。移住のきっかけやその後の生活について記します。

東 優(ヒガシ マサル)
エンジニア生活が四半世紀を超えました。


移住のきっかけは

移住のきっかけはここ数年のコロナ禍です。

自身の勤務環境も以前とは変わりましたし、配偶者の勤務環境も変わりました。 以前は朝会社に行って夕方帰ってくるという生活を20年ほど続けていて、それがずっと続くものだと無邪気に信じていましたが、ここ2年ほどはほとんど会社には行かず、自宅で勤務をしているという状況でした。また配偶者もこの4月から勤務地に縛られない働き方に変わりました。

そうなってみると、そもそも生活の基盤や考え方が「朝会社に行って夕方帰ってくる」という考えの上に構築されていて、現状の実生活とのズレがあることに気付きました。

コロナ以前は、

  • 親の近くに住みたいけど、それぞれの仕事の方が優先だよね
  • 通勤に便利な路線で、駅の近くに住もう
  • 昼間は家にいないから、それぞれの部屋よりも共有スペースの方が大事だよね

そんな風にちゃんと考えて住む場所、住む家を選んで生活していたはずが、「あれ、なんかズレてるな。無理してるな」と思うようになりました。このズレを解消して楽に暮らしながら働きたい、と感じたのが移住を考える始まりでした。

会社の考え方

今後も、居住地域や勤務時間などにとらわれず、社員がより安心して長く活躍できる会社を目指していきます。

ということですので、安心して移住計画を進めることができました。

何を基準に移住先を決めたの?

居住地域 > 生活スタイル > 仕事環境 の順で優先順位を決めて、移住先を考えました。

自分も配偶者もどちらも福岡出身ということ、親が高齢でいろいろ心配になってきたこと、これらから親の近く=福岡市近郊というのはすぐに決まりました。 それに加え、以下のような条件で地域、家を探しました。

  • 山が見えること(どうやら山を眺めるのが好きなようです)
  • 海が近いこと(幼少期に祖母の家から海に通ったのが忘れられないようです)
  • 高速ネット環境が使えること(これさえあれば仕事ができます)
  • 仕事部屋が2つ確保できること(2人それぞれオンライン会議をしても邪魔にならないように)

今まで何回か引っ越しをしましたが、これまでは、家が広い、駅が近い、スーパーが近いなどの直接的な利便性(=機能)を重要視して、生活スタイル、生活の質についてはあまり興味がなかったように思います。 今回は利便性より前に、心地よく暮らせること、楽しく生活できることを念頭に住む場所を考えました。

福岡ってどんなところ?

福岡市は都会のすぐ近くに田舎が存在する街なので、どちらも楽しむことができます。

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福岡市の西の方に住んでいるのですが、自宅のベランダからは山が見え、少し歩けば砂浜に出ることもできます。 30分ほど電車に乗れば天神・博多に行けますので、都会的な生活も楽しめます。大阪だと30分も電車に乗れば京都に着いてしまいますが、福岡の場合、距離にすれば15km程度、車だと20分程度ですので、はるばる長距離を移動している感じはありません。福岡市地下鉄はきっと速度が遅いのでしょう。

自宅の周りは最近整備された街ですので、歩道が広く歩きやすいのが気に入っています。平坦ですので自転車を漕ぐのも楽ですし。近所に大型ショッピングセンターや大型家電店もありますので、普段の買い物には不自由しません。週末は多少車で混み合いますが、車の絶対数が少ないですので、「待っていればそのうち解消されるよ」と、のんびり思考するようになりました。

普段の生活で自然を目にして、ほっとするのをよく感じます。 買い物に行くときに、近所の川を覗いて蟹を探しながら歩いたり、空広いなーと思ったりするのを、心地よく感じています。

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移住して仕事上で困ったことは?

仕事上で困ったことは、今のところ特にありません。

2つのサービス開発チーム、どちらもビジネス、エンジニア合わせて10名程度のチームに所属しているのですが、もともと東京、大阪に別れて仕事をしていて、普段の打ち合わせもほぼ完全にオンライン会議でしたので、以前と仕事の環境は変わっていないように感じています。事前準備もほとんどしなかったように思います。

直接の仕事に関わることではないですが、周囲には「楽しんでいる」「移住して良かったと感じている」ということを積極的に伝えるように心がけています。将来何かの理由で出社しなければならないケースは絶対に出てきますが、会社から離れた場所に住んでいると出社できない、出社できても時間がかかることになり、周囲に迷惑をかけることになります。その点では会社の近くに住むのが正しくて、移住はマイナス要素です。だからといって「自分のわがままで移住してスミマセン」「福岡の話はチョット...」という態度ばかりでは、たぶんおそらく楽しくないし、自分の心にも周囲の人たちの心にも負担をかけてしまいます。そう考えて「移住良かったよ!福岡楽しいよ!」とアピールするようにしています。

おわりに

四半世紀前、新卒で会社に入社したときは寮生活でした。 新入社員は入寮が義務付けられ、ほとんどの部屋が2人部屋でした。 配属されたのが新設の部署だったせいか、新しく建てられた寮が割り当てられて1人部屋に入ることができてホッとしたのを覚えています。

それから2度の転職を経て、勤務地も横浜、久留米、福岡、大阪と変わり、フレックスタイム制度も会社によってあったりなかったり、途中で導入されたりされなかったり。輪番停電で土曜日に出勤して、月曜日が休みだったこともありました。 そして今はコロナ禍です。

大きいことも小さいことも、会社都合のことも自分都合のこともありますが、社会や生活環境は変わります。 以前思っていたこと、常識だと考えていたことが突然変わることもありますし、徐々に変わっていったということもあります。 「自分の中の常識に固執せず柔軟に生きていきたいな」と今回の移住をきっかけに思いました。

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